めばえ5月号より「自然といっしょに」園長 原田京子
2023年04月28日
自然といっしょに
園長 原 田 京 子
今年から通うおともだちも、幼稚園で約2週間過ごしました。大好きなママも近くにいないし、身の回りの色々なことを自分でしないといけないし、「だれか~、手伝って~」と心の声が聞こえてくるようです。それでも一日一日、少しずつですが、幼稚園での生活のルールがわかってきて、表情も和らいでいるように感じます。幼稚園でおともだちや先生といっしょに遊ぶ楽しさも少しずつわかってくれるといいなぁと思っています。
幼稚園は自然といっしょに過ごしています。礼拝堂前の桜、園庭のイチョウや白藤、グラウンドの芝生や園庭には、雀をはじめ様々な野鳥が飛んで来ます。また、園庭や幼稚園の畑には、バッタやてんとう虫、ハサミムシ、はやむし(本当の名前はわからないのですが、動くのが早いことから子どもたちが名付けました)等々。そして、その畑では、冬に植えたイチゴの苗が大きくなり、白い花を咲かせた後、黄緑色のイチゴがたくさんなっています。その中に一つ二つ、赤くなっているのも見つけました。私の感じ方だと思いますが、自然のスピードは、以前は、もっとゆるやかだったような気がしています。地球の温暖化の影響でしょうか、季節のめぐりがとても早いように思います。例年ですと、5月の半ば頃から、食べ始めるイチゴも、4月末には食べ始められると思います。神さまからこどもたちへのご褒美でしょうね。先輩たちはイチゴ選びの名人です。大きくてまっかっかで甘~いイチゴを見つけます。新しいおともだちも直ぐに美味しいのを見つけられるようになりますよ。見つけてもらって食べるよりも、自分で見つけたイチゴはとっても美味しいです。白いエプロンがイチゴ色に染まっていたら、イチゴを食べたんだなと察してください。
コロナ禍にあり、3年間は参観日を一斉にはできず、クラス懇談も学年ごとで行っていました。先日、久しぶりの参観日でしたが、たくさんの保護者の方が幼稚園に来てくださりありがとうございました。玄関でお会いした時に、皆さんがにこにこと笑顔で入って来られたこと、とてもうれしく思いました。これから子どもたちも保護者の皆様と一緒に行事を楽しめるようにと私たちも計画してお知らせしていきます。子どもたちの健康状態、子どもたちを取り巻く周囲の状況など鑑みながら、ゆっくりと進めていきたいと思っています。
午後保育も始まり、小さな身体でいっぱいいっぱい頑張っている子どもたちです。家に帰ってから、いつもは言わないようなヤンチャを言ったりしていることでしょう。前向きな気持ちになれるような言葉かけをしていただくと元気がモリモリわいてくると思います。よろしくお願いします。