めばえ4月号「はじめの一歩」 園長 原田京子
2023年04月19日
はじめの一歩
園長 原 田 京 子
ご入園ご進級おめでとうございます。
新しい年の始まりです。「何かが始まる」時は「未知との出会い」が待っているので、心の中は「心配」や「不安」なことがたくさんあることでしょう。でも、「期待」や「喜び」も、同じくらい、または、もっと多くあるようにも思います。子どもたち一人ひとりが無理をしないで、家庭で過ごすのと同じように、自分らしくありのままでいられるよう、私たちも一緒に向き合い、一歩ずつ進んでいけたらと思っています。少しずつゆっくりと歩んでいきましょうね。
お子さんを初めて集団生活に送り出される保護者の方は、「大丈夫かしら…」と心配が尽きないことでしょう。幼稚園から帰るとすぐ、「何して遊んだの?」「お友だちはできたの?」と聞きたいことがたくさんあることでしょう。そんな時は、まず、深呼吸をしてお子さんをギューッと抱きしめてあげてください。新しい環境の中で、心も体も緊張してクタクタになっている時、大好きな家族に受けとめてもらうと疲れも不安もどこかに消えてしまうのではないでしょうか。そのうち、お子さんの方から、「あのね、きょうね、ようちえんでね…」と、嬉しそうにお話を聞かせてくれるようになると思います。
毎日過ごす日々の中で、自分たちは大切にされている、応援してもらっていることで、子どもたちは安心感をもって過ごすことができるようになると思います。そしてその安心感が背中を押してくれて「はじめの一歩」を踏み出す力になっていくのではないでしょうか。私たちも保護者の皆様と手を携え、子どもたちが安心して幼稚園で過ごせるよう見守っていきたいと思っています。
そして、良善幼稚園は「お祈り」があります。暗い夜も神さまに守られて安らかに眠れたこと。そして、朝になると、目が覚めて、元気に幼稚園に来て遊べたこと。当たり前のようですが、とても難しいことです。神さまがいつも守っていてくださることに感謝のお祈りをして幼稚園の一日は始まります。難しいことばの「主の祈り」や「今月の暗唱聖句」を覚えたりします。はじめのうちは、「アーメン」だけ言えるようになるでしょう。
目をギュッと瞑って、お兄さんやお姉さんについて語尾だけ、「アーメン」と言う子どもたちの何と可愛らしい事!「みんな神さまのよいこ」です。