歌あそび、英語あそび                                      

園長  原 田 京 子

 

 良善幼稚園では、月に1~2回程度「英語あそび」と「歌あそび」を楽しむ時間を設けています。「英語あそび」は1998年から、「歌あそび」は2003年から始まりました。もう20年ほど続いている活動です。

「英語あそび」はアイルランドご出身のキエン先生に来ていただき、いつも爽やかな笑顔で楽しいひと時を過ごしています。「英語あそび」という名の通り、英語を「学ぶ」のではなく、言葉に触れて遊びながら、外国の文化や風習に親しむことをねらいとしています。幼稚園の1年の流れに合わせてもらっているので、春には畑でイチゴを摘んだり、夏にはプール遊びをしたりなど、その時、その時に応じた活動をキエン先生と一緒に楽しんでいます。世界中には、いろんな国があって、いろんな人々が生きていることを子ども達にも知ってもらいたいという願いも込めています。

「歌あそび」は松江プラバホール専属オルガニストの米山麻美先生に来ていただいて歌って踊って音楽に親しむひと時を過ごしています。「歌あそび」を始めた頃は、麻美先生のお父様の米山道雄先生(出雲芸術アカデミー初代学長)に来ていただいて、「ミッチー先生の歌あそび」と称し、ギターあり、手遊びあり、ミュージカルまで楽しませていただきました。ミッチー先生の創られる歌はどれも優しさにあふれ、温かく包まれているような気持ちになるものばかりでした。良善幼稚園開園100年記念の時には、ミッチー先生作詞作曲によるミュージカル「ノアのはこぶね」を全園児で米子市文化ホールにて発表もしました。ご高齢になられてからは、麻美先生と足踏み式オルガンの金魚さんと一緒に楽しんでいます。

先日、年長さんは最後の歌あそびの時間でした。礼拝堂で、パイプオルガンの音色に包まれました。パイプオルガンの仕組みを教えてもらったり、素敵な演奏を聴かせてもらったりしていると、麻美先生が、「聴いてるばっかりじゃつまんないよね~。何か歌おう!何がいい?」と言われたところ、誰からともなく「グローリア」という声が聞かれました。だんだんグローリアがいいという声が増えてきて、グローリアを歌うことになりました。良善幼稚園の聖劇の始まりに歌うこの「グローリア」聖劇から1ヶ月たった今でも子ども達の心に残っていた事や、礼拝堂の雰囲気、パイプオルガンの音色から歌いたくなったということに感動しました。残り僅かな幼稚園での生活の中で、また、素敵な思い出ができたことに感謝し感激した歌遊びでした。