117回目の開園記念日をお祝いできる喜び

                      園長  原 田 京 子

 

 青く澄み渡った空に白い雲がフワフワ浮かんで、秋の空は心の中まで爽やかにしてくれるようで、何をするのにもいい季節ですね。子ども達も、園庭で、遊具で遊んだり、落ち葉を集めたり、とても楽しそうです。年長さんは、手に手にチャレンジカードを持って得意げに園庭に向かって走って行きます。その日の目標が達成できると、カードを開いて嬉しそうに見せてくれます。「がんばってるね!」と言うと、安心したように笑顔で頷き、また、遊び始めます。

 良善幼稚園は、10月30日に117回目の開園記念日を迎えます。一世紀以上も前に、英国の女性宣教師によって蒔かれた一粒の小さな種が、神さまに愛され、この地に根付き、たくさんの方々のご苦労やお祈りに支えられて大切にされてきたおかげで、今年もお祝いできることに感謝の気持ちでいっぱいです。これからも、神さまの愛にあふれ、優しさにあふれた居心地の良い幼稚園でありますように。

どうして「良善幼稚園」という名前がつけられたのか、とても知りたいのですが、残念ながら、どこにも記されていないのです。当時の方々が、英語を訳して「良善幼稚園にしよう」と決められたとは思うのですが。「良い」や「善い」は、「優れている」「好ましい」「道徳的に望ましい」「正しい」「人として立派」などの意味があるようです。また、英語にすると、[good][nice][fine][perfect][beautiful][kind][gentle]等々。何だか、嬉しくなってくるような言葉ばかりですね。ぼんやりとですが、この名前にしようと決まった時の雰囲気が思い浮かびそうです。

この場所で生かされ、子どもたちと共に過ごすことができる幸せを感じながら、今年も良善幼稚園に出会えたことに感謝して、お祝いしたいと思います。子どもたちにとっても、保護者の皆様にとっても、卒園生にとっても、この幼稚園が原点であり、故郷のような場所でありますように。そして、良善幼稚園につながってくださっている全ての方々に神さまの祝福が豊かにありますように。