新しいお友達を迎えて 可愛い先輩達奮闘中

                       園長  原 田 京 子

幼稚園が始まって2週間ほど経ちました。街中も、桜色から新緑が眩しい季節へと移っていきます。春が来るまで自然はたくさんの準備をしていて、春になると、それがあふれ出て輝きだします。ですが、コロナ禍にあるため、幼稚園はもとより、ご家庭でもいろいろなお楽しみなどできずに我慢しておられることでしょう。未だに長いトンネルの中にいるような感覚が続く一方で、自然界は、確かな歩みを進めていることをこの柔らかい緑色は、「これから始まるぞ」というパワーを私達に感じさせてくれます。同じ自然界の一員として、負けずに、過ごしましょう。

午前保育の時は、あっという間の幼稚園でしたが、給食やお弁当が始まると、子ども達は、いろんな姿を見せてくれるようになりました。初めて集団生活を経験する人は、思い通りにならないことばかりで家に帰るとヤンチャが出ていることでしょう。そして進級した可愛い先輩たちもまた、新しい環境の中、緊張や不安がありながらも、身体をいっぱいいっぱいに小さくして、新しい人達に自分の知っていること全てを、手取り足取り教えてあげています。その姿は、とても根気強く、また、優しさにあふれています。かつて自分がそうしてもらったように先輩から受け継いだバトンを次に渡すべく幼稚園での過ごし方を伝えてくれています。玄関で靴を出し入れして履き替える事、お部屋で、シールノートにシールを貼ったり、カバンを片付けたりすること等。そして、何より今は、何かをする前の手指消毒や、使った物を消毒箱に入れる事など、身の回りのことから、コロナ対策まで、伝達事項は多岐にわたっています。良善幼稚園に入ったばかりのお友達は、その有難さには、まだ気付いていないでしょう。でも、周りの人たちから、護られていること、愛されていること、大事にされていることをなんとなく感じながら、ゆっくりと幼稚園生活に慣れていき、先輩になった時にはきっと自分がしてもらったようにできることと信じています。

神さまの慈しみの中、ここに集う皆さんがつながり合いながら共に歩むことができますようにと願っています。