感 謝

                       園長  原 田 京 子

 子ども達の笑い声が消えた園舎はとても寂しくて悲しい日々でした。この度の休園に際しまして、子どもたちはもとより保護者の皆様方には大変なご迷惑をおかけしました。また、ご家庭への連絡がなかなかできず大変なご心配をおかけしてしまいました。誰でもなりうるものではありますが、そこから、感染のスピードに追いつけず、子どもたちをウイルスから守り切れなかったこと、申し訳ない気持ちでいっぱいです。不織布マスクの着用をお願いしていなかった事や、感染防止対策が十分でなかったという反省点はたくさんあり、悔やまれることばかりですが、保健所の指導を受け、職員で何度も話し合い、子どもたちが安心して生活を送れるようにと再開に向けて準備をしてきました。同じことを繰り返すようなことのないように、一つ一つ確認し、前を向いて行こうと思っています。誰でも感染するリスクがあること、誰が感染してもおかしくない状況にあることを心にとめ、日々の感染対策に努めていきたいと思います。

 今を生きる子どもたちは、「今」のことしか知らないので、私たち、周りにいる大人たちが30秒かけて手洗いをする姿、共有している物を使う前には、手指消毒をする姿等、手本として見せ、やってみせているうちに身に付いていくのでしょう。「みんなで一緒に」とか「順番で使おうね」等々、今まで伝えていたことは言えなくなりました。共有していたものは、「個人持ち」もしくは、その都度消毒をし、使う際には、30秒かけて手を洗ってからということになりました。そういう環境の中に置かれていても、友だちと一緒にいる楽しさを伝え続けていけるようにと思っています。いつの日かきっと、友だちと手をつないで笑顔で遊べる日がくることを信じて、その日を迎えるために私たちにできること、しなければならないことに取り組んでいきたいと思っています。

 保護者の皆様からは、前に進むための尊いご意見や温かい励ましの言葉等、たくさん頂戴いたしました。出口の見えないトンネルの中にいるような時、皆様からのお声がけが、光となって、何度も助けられました。ご迷惑、ご心配をおかけしたにもかかわらず温かく見守ってくださり、本当にありがとうございました。